和食になくてはならない“だし”。その味わいは馴染み深いものですが、実は体にうれしいメリットがいっぱいあることをご存知ですか?今回は、“だし”の栄養素やさまざまな健康効果についてご紹介します。
“だし”が取れる食材は栄養が豊富!
料理の美味しさを引き立てる“だし”が取れる食材には、健康維持に大切な栄養素が豊富に含まれています。その代表的なものを紹介します。
かつおだし
かつお節は、9種類もの必須アミノ酸を含むタンパク質をはじめ、ミネラルやビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンD、DHAやEPAなどが含まれています。新陳代謝を高めたり、脂肪の燃焼を促進し、若々しさを維持したりと、健康はもちろん美容へのうれしい効果も期待できます。
煮干しだし
煮干しには、イノシン酸という旨み成分が豊富で、タンパク質やカルシウムをはじめ、鉄やDHA、EPAなどの栄養素が含まれています。これらは、疲労改善や新陳代謝を高めたり、認知機能の維持など生活習慣病の予防に役立つ大切な成分です。だしがらも栄養たっぷりの食材ですので、佃煮やふりかけなどの料理に活用するのがおすすめです。
昆布だし
昆布には、カルシウムや鉄、ヨウ素などのミネラルをはじめ、アルギン酸やフコイダンなどの水溶性食物繊維など、日本人に不足しがちな栄養素が多く含まれています。これらの成分は、糖質や脂質の吸収やコレステロール値の上昇を抑えたり、高血圧や動脈硬化の原因になる余計な塩分を排出する作用があり、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
干し椎茸の戻しだし
干し椎茸はグアニル酸という特有の旨味成分が含まれています。また、筋肉の合成を促進し、骨粗鬆症の予防に役立つビタミンDが生椎茸の11倍も多く含まれています。干し椎茸を水に浸けてとっただしには、それらの旨み成分や栄養素がたっぷり。旨味成分のグアニル酸は、水で戻す過程で増えるので、ゆっくり時間をかけて戻しましょう。
合わせだしにすると旨味がグンとアップ
旨み成分は、2つ以上合わせると相乗効果により7〜8倍も旨みが強くなると言われています。かつお節と昆布でとった合わせだしは、かつお節に含まれるイノシン酸と昆布に含まれるグルタミン酸、2つの旨み成分の相乗効果で美味しさがグンとアップ!もちろん、かつお節をはじめ煮干しや干し椎茸など、その他の素材による合わせだしでも、それぞれの旨み成分が掛け合わされ、奥深い味わいになります。世界でも注目される日本発の「だし文化」や「旨み」の魅力。合わせだしを使って、普段の料理をより美味しく楽しんでみては?
スゴイ!“だし”の5つの健康効果
1.満腹感を持続させ食べ過ぎを防ぐ
昆布だしや干し椎茸でとっただしに多く含まれるグルタミン酸には、食後の満足感を長続きさせる働きがあると言われています。毎日の食事にだしを取り入れることで、間食を抑え、食べ過ぎを予防することができます。
2.体を温め疲労改善に働く
かつおだしに含まれるヒスチジンやアンセリンといったアミノ酸の成分には、血行を促進したり疲労回復を促したりすると言われています。また、血行不良による冷え性や肩こり、頭痛などを和らげる効果も期待できます。
3.血糖値の急上昇を抑え、脂肪をたまりにくくする
昆布にはネバネバした水溶性の食物繊維が多く、だし汁にも溶け出しています。この食物繊維には、血糖値の急上昇を抑えたり、脂肪の燃焼を促す働きが期待できます。
4.減塩に役立つ
健康のために塩分を控えたいものですが、塩味が薄くなると物足りなく感じてしまいますよね。だしには旨み成分がたっぷり含まれているため、塩分を減らしてもしっかりとした味わいを保つことができ、摂取する塩分量を減らすことができます。
5.心を落ち着かせる
旨み成分には精神の安定を促す作用があると言われています。ある研究では、かつおだしを摂取することで、緊張感や不安感などを改善し精神的なストレスを軽減する効果が報告されています。また、昆布だしに含まれる旨み成分のグルタミン酸を摂取することで、胃の運動が活発化し食欲が安定。自律神経に良い作用を及ぼすという報告もあります。
“だし”を取り入れることで、毎日の食生活がもっと健康的に! ぜひ、今日からはじめましょう!
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