冬は寒さや乾燥などで体調を崩しやすいうえに、ウィルスなどの外敵もいっぱい。だからこそ、体調管理には特に気を付けたいですよね。
そこでおすすめしたいのが、栄養がたっぷり詰まった“冬の旬食材”です。
魚や野菜、果物など冬に旬を迎える食材は、疲労回復や風邪の予防をはじめ免疫力のアップなど、寒い時季を健康に過ごすための栄養豊富なものがたくさんあります。中でも特におすすめの食材をご紹介しますので、積極的に食べて冬を元気に過ごしましょう!
【魚介類】
牡蠣-かき-
牡蠣は栄養をたっぷり蓄えてプリプリに太る11月〜3月頃が旬です。運動能力やスタミナの維持に働くグリコーゲンをはじめ、疲労回復効果のあるビタミンB1・B2・B12や鉄などが豊富。特に亜鉛の含有量は食品随一とも言われ、免疫力アップに効果的です。牡蠣には体調を崩しやすい冬に摂りたい栄養素がたっぷり。クリーミーでおいしい冬の味覚で、大切な栄養を補えるのはうれしいですね。水溶性の栄養も逃さず煮汁も一緒にいただける鍋料理や、牡蠣フライなどの揚げ物にするのもおすすめです。
鰤-ぶり-
冬に旬を迎える鰤は、筋肉や血液をつくるのに欠かせない良質なタンパク質が豊富に含まれています。また、脳細胞を活性化させるDHAやEPAをはじめ、疲労回復に効果のあるタウリンや「発育のビタミン」と呼ばれる皮膚や粘膜の健康維持に役立つビタミンB2も補えます。刺身をはじめ、焼いても煮ても、お鍋でもおいしく食べられる鰤。健康はもちろん美容のためにもおすすめの食材です。
鱈-たら-
鱈は寒い時季に身が締まっておいしくなる冬が旬の魚です。低脂肪・低カロリーなのにタンパク質が豊富な健康食材で、切り身はもちろん白子でもタンパク質をたっぷり摂ることができます。また、貧血予防や腰痛など末梢神経の回復効果が期待できるビタミンB12も豊富。お鍋でおいしく食べて、栄養を補いましょう。
【野菜】
大根-だいこん-
大根の代表的な品種である青首大根(あおくびだいこん)は、12~2月頃が旬です。抗酸化作用のあるビタミンCが豊富で、免疫機能の低下を抑える効果や美肌効果が期待できます。また、消化酵素も多く含み、胃腸を助けて脂肪を分解する効果も。大根は1本の中でも部位によって、味や適した調理方法が異なります。葉に近い部分は、水に溶けてしまう栄養素が多いため、大根おろしやサラダで食べるのがおすすめ。辛味の強い先端部分は、おでんや煮物など濃い味付けの料理に向いています。メインの料理から副菜、薬味としてまで使いやすい食材ですので、上手に食事に取り入れましょう。
法蓮草-ほうれんそう-
一年中スーパーで見かけるほうれん草ですが、旬は11月~2月頃です。緑黄色野菜の中でも特に栄養価が高い野菜で、旬の時季は甘みが増し、さらに栄養価がアップ。冬採りのほうれん草は、夏採りのほうれん草に比べてビタミンCが約3倍も含まれ、その他にもβ-カロテンや鉄、ビタミンC、ビタミンB群などが豊富。貧血予防をはじめ、免疫力を高める効果や美肌・美髪効果なども期待できる栄養満点の野菜です。
ブロッコリー
ブロッコリーも年中見かける野菜ですが、11月~3月頃に旬を迎えます。ビタミンCやビタミンB群、ビタミンEをはじめ、カルシウムなどのミネラルやβ-カロテン、食物繊維、スルフォラファンなどを豊富にバランス良く含む栄養価の高い野菜です。抗酸化作用をはじめ、免疫力を高める効果や便秘を解消したり、美肌・美白効果などが期待できます。また、スルフォラファンには肝機能を高めたり、胃を健康に保つ効果もあると言われ、注目を集めています。電子レンジで加熱すると、栄養も逃さず手軽に調理できるのでおすすめです。
【果物】
蜜柑-みかん-
蜜柑は品種にもよりますが、冬が旬の果物です。果肉だけでなく果肉を包む薄い袋にも栄養が含まれています。特に抗酸化作用のあるビタミンCが豊富で、風邪などの予防をはじめ、美肌効果や老化防止効果もあると言われています。また、目を健康に保ったり感染症の予防にも役立つカロテノイドという成分や疲労回復効果のあるクエン酸、血流改善に効果のあるヘスペリジンなど、さまざまな栄養素を摂ることができます。
林檎-りんご-
年中食べることができる林檎ですが、秋~冬が旬。ビタミンやミネラルをはじめ食物繊維などが多く含まれます。また、疲れを和らげる効果のあるリンゴ酸をはじめ、動脈硬化を抑えるポリフェノールや抗酸化作用のあるビタミンCが豊富。切って食べるのはもちろん、すりおろしたり、ミキサーでジュースにして飲むのもおすすめです。
キウイ
南国のフルーツというイメージがありますが、国内産のキウイは11月~4月頃に旬を迎えます。キウイはとても栄養価の高い果物で、レモン8個分のビタミンCが含まれていると言われています。他にも高血圧予防に効果的なカリウムをはじめ、腸内環境を整える食物繊維や抗酸化作用のあるビタミンEなど、健康維持に役立つ栄養素がたくさん含まれています。そのままはもちろん、キウイジャムをつくればパンに塗って毎朝食べられるのでおすすめです。
鱈と牡蠣とほうれん草の常夜鍋や鰤大根など、ご紹介した食材を組み合わせることで、いろいろなメニューが楽しめます。冬の味覚を味わいながら、寒さに負けないカラダづくりをしていきましょう!
おすすめ記事
・味覚の秋!旬を食べて「元気スイッチ」をオン
・新常識!“内側から”のケアで、乾燥に負けない潤い肌